ミャンマーの軍事政権は2010年10月21日に、国旗のデザインを変更することを発表し、翌日には古い国旗を燃やすよう命令しました。軍事政権がこの時期に変更を行った理由は明らかにされていません。
黄・緑・赤の三色旗は、日本が第二次世界大戦中に建国したビルマの国旗と同じデザインです。黄は平和、緑は豊な国土、赤は勇気を表しています。
ミャンマー(ビルマ)で使用されていた国旗
かつては“ビルマ”と呼ばれていましたが、軍事政権になってからは“ミャンマー”と呼ばれるようになりました。
この国で使用されていた国旗は、政変のたびに変化していきました。
ハンタワディ王国は、13世紀末よりビルマ(ミャンマー)を支配した王朝です。
国王の象徴である「緑の孔雀」が描かれています。
イギリス領インドの一部としてのイギリス領ビルマ時代には、ユニオンジャックが翻っていました。
1937年、インドから独立してイギリス連邦内の自治領となりました。
カントン部にユニオンジャックをあしらった、ブルー・エンサインの旗です。
イギリス領ビルマ内で一時的に使用された旗です。
1941年12月、日本はイギリスやアメリカ合衆国などに対して開戦しました(太平洋戦争)。
日本陸軍は、タイ王国に続いてイギリス領ビルマに進撃し(ビルマの戦い)、日章旗が翻りました。
1942年、アウンサンがビルマ独立義勇軍を率いて、日本軍と共に戦いイギリス軍を追い出して、1943年に日本の後押しでビルマ国が建国されました。
国旗に、王室の象徴である「緑の孔雀」の紋章が復活しました。
1948年1月4日にイギリス連邦から独立して採択された旗は、赤地に青いカントンで構成されていました。
カントン部には、連合を表す大きな白い星と、主要な民族グループを表す5つの小さな星があります。
なお、現在のミャンマー連邦共和国政府は、建国年をビルマ連邦が成立した1948年としていて、ビルマ国との連続性を認めていません。
1974年1月3日の社会主義共和国の宣言時に採択された新しい旗は、前の旗と同様のカントン旗です。
カントン部の紋章は、歯車と稲を14の星が囲んでいます。歯車は産業、稲は農業を表し、14の星は連合の14の加盟国を表します。
2007年に新しいデザインが提案されました。
黄・緑・赤のストライプの真ん中に、大きな白い星があります。この三色のストライプは、ビルマ国を建国した時の旗で使用された色です。中心の王室の象徴である「緑の孔雀」は、ビルマ連邦を象徴する白い星になりました。
このデザインは、2008年の国民投票で受け入れられました。
2010年10月21日に、新しい旗を支持して古い旗は焼くように通達されました。
中心に星ひとつの国旗
星が使われている国旗は多数あります。その中で、五稜星(角が5つの星)が真ん中にひとつある国旗を集めました。
星は共産主義・社会主義の象徴だったり、独立や自由のシンボルだったりすることが多いです。
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ミャンマー国旗のパーツごとの説明
国家の統一
平和と平穏
豊かな国土
勇気と決断力
ミャンマーの基礎データ
面 積 | 677,000km² |
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首 都 | ネピドー |
言 語 | ミャンマー語 |
主要産業 | 農業 |
通 貨 | チャット |
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