緑・赤・黄は汎アフリカ色と呼ばれ、アフリカ近代諸国の中で2番目にこの3色の国旗を1975年に採用しました。(1番目は1957年に独立したガーナ)
そして旧宗主国のフランスの国旗にならって、縦三分割旗としました。
緑は南部の森林地帯と繁栄への希望を、赤は南北の団結と独立のために流された血を、黄は北部のサバンナ地帯と幸福の源である太陽をそれぞれ表しています。
中央の星は、国の統一の象徴です。
また、星のサイズは標準化されていないため、星の寸法が大きく変化する旗が使用されることがあります。
カメルーン国旗の変遷
当時のドイツ帝国は、この地に植民地を築きました。
旗の中央には、ドイツの国章の鷲と王冠が描かれています。
1914年7月に第一次世界大戦が始まりました。
ドイツに対しイギリスとフランスは連合国として戦い、その攻撃はドイツの植民地にも及びました(アフリカ戦線)。
イギリス軍は西の植民地ナイジェリアから、フランス軍は南の植民地ガボンと西の植民地フランス領赤道アフリカ(現在のチャドと中央アフリカ共和国)から攻撃をかけました。
その結果、ドイツは降伏し、フランス軍はドイツ保護領カメルーンの約4/5を占領、イギリス軍は残り1/5を占領しました。
こうしてドイツ保護領カメルーンは、イギリス領とフランス領に分割され、フランス国旗と左上にユニオンジャックのブルー・エンサインの国旗が翻ることとなりました。
フランス領カメルーンは、カメルーン共和国として独立し、国旗は宗主国のフランス国旗にならって、縦三分割のデザインになりました。
色は、緑・赤・黄の汎アフリカ色が使用されています。
1961年にイギリス領カメルーンの南部と連邦国家を形成したときは、旧フランス領カメルーンと旧イギリス領カメルーンを表す2つの星が描かれていました。
1972年に連邦制が廃止され、その3年後に一つ星の国旗になりました。
中心に星ひとつの国旗
星が使われている国旗は多数あります。その中で、五稜星(角が5つの星)が真ん中にひとつある国旗を集めました。
星は共産主義・社会主義の象徴だったり、独立や自由のシンボルだったりすることが多いです。
ソマリアの国旗 | ブルキナファソの国旗 | ミャンマーの国旗 | モロッコの国旗 |
ガーナの国旗 | ベトナムの国旗 | セネガルの国旗 | スリナムの国旗 |
カメルーン国旗のパーツごとの説明
汎アフリカ色の国旗
統一のシンボル
南部の森林地帯と繁栄への希望
南北の団結と独立闘争のために流された血
北部のサバンナ地帯と幸福の源である太陽
カメルーンの基礎データ
面 積 | 475,000km² |
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首 都 | ヤウンデ |
言 語 | フランス語、英語 |
主要産業 | 農業、林業、鉱工業 |
通 貨 | CFAフラン |
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