赤と青で三分割された左に、ソヨンボというモンゴル独特の文字がデザインされています。
1945年に採用されたときは、ソヨンボの上に社会主義の象徴である星が描かれていました。
中央に配された青は「永遠の青空」を、左右の赤は「進歩と繁栄」を象徴しています。
ソヨンボは、上から、過去・現在・未来を表す3つの炎、宇宙や永遠を表す太陽と月、敵を抑える槍を象徴する逆三角形などの図形で出来ています。
ソヨンボについて
モンゴル語を表記するために、17世紀末ごろに作成された文字を「ソヨンボ文字」といいます。
そのソヨンボ文字を図案化したものが、現在のモンゴルの国章、紙幣、国旗などに使われています。
各パーツにはそれぞれ意味があります。
【炎】過去・現在・未来を表しています | |
【太陽と月】宇宙と永遠を表します | |
【三角形】槍と矢、祖国を守るために力を使用することを示しています | |
【上下の長方形】正義と忠誠心を守るという意味です | |
【巴】雌雄の魚が交わる様子を図案化したもので、陰陽、国の調和、永遠などを表しています | |
【左右の長方形】国を守る城壁、モンゴル人の団結を表しています |
モンゴルで使用された旗の変遷
中華民国によるモンゴル支配の頃に使用された5色の旗。
1921年、モンゴル義勇兵とソビエト赤軍によって、ボグド・ハーンを元首とする連合政府が樹立されました。
1924年、ボグド・ハーンは死去し、君主制は廃止され、モンゴル人民共和国が成立しました。
モンゴル人民共和国の最初の旗は、正確な形状とデザインは完全に標準化されておらず「旗は赤で、国章は中央にある」とのみ記載されています。
モンゴル人民共和国の2番目の旗です。前の旗と比較して、このデザインはあまり一般的に使用されてませんでした。
1940年に第2モンゴル憲法が採択された後のモンゴル人民共和国の3番目の旗です。
憲法には「中央に国章があり、両側にモンゴル人民共和国と書かれた赤い布で構成されている」と記述されています。
モンゴル人民共和国の4番目の旗です。
1945年に採択されましたが、1949年まで公式に発表されませんでした。
1992年1月に、新憲法を採択して社会主義を放棄し、2月には国名をモンゴル国に改めました。
それに伴い、国旗左にあるソヨンボの上の星は取り除かれました。
中央の青が濃く変更されました。
モンゴル国旗のパーツごとの説明
ソヨンボ・・・「炎」「太陽と月」「三角形」「長方形」「巴」「左右の長方形」から成る
進歩、繁栄
永遠の青空、国民
モンゴルの基礎データ
面 積 | 1,567,000km² |
---|---|
首 都 | ウランバートル |
言 語 | モンゴル語 |
主要産業 | 鉱業、牧畜業、軽工業 |
通 貨 | トグログ |
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