別名「血と金の旗」と呼ばれ、この赤と黄の2色の意味については諸説ありますが、黄は帝国、赤は国を守るために流された血を意味するとも、また、カスティーリャ・アラゴン・ナバラの各王国の紋章で主に使われていた色だからともいわれています。この赤と黄はスペインの伝統的な色で、ずっと国旗に使われてきましたが、1931年から1939年の第二スペイン共和国時代には赤・黄に加えて紫が使われたこともありました。
ちなみに、民間では紋章がないものが使用されています。
現在のスペインの国章
国旗の左に描かれているのは現在のスペインの国章で、1981年に制定されました。
国章は、城・獅子・縦縞・鎖・ザクロの5つの要素で出来ています。これはカスティーリャ、レオン、アラゴン、ナバラ、グラナダそれぞれの王国の紋章が組み合わさったものです。
カスティーリャ王国の旗 | レオン王国の旗 | アラゴン王国の旗 | ナバラ王国の旗 | グラナダ王国の紋章 |
中央にはブルボン家の象徴であるスペイン王フアン・カルロス1世のユリ紋章があしらわれています。
紋章の両側にある柱は「ヘラクレスの柱」といい、ジブラルタル海峡の両岸を表しています。
柱に巻き付いているリボンには、ラテン語で国のモットー「さらに彼方へ(Plus Ultra)」と書かれています。
スペイン国旗の変遷
冒頭にも書きましたが、スペインの国旗には赤・黄の2色が伝統的に使われてきました。紋章が時代によって変わりました。
1981年以降、現在の国旗が使用されています。
カタルーニャ独立運動の旗(アスタラーダ:Estelada)
カタルーニャは、スペインの北東部にある地中海に面した州で、州都はオリンピックで有名になったバルセロナです。
長年、スペインの経済を牽引してきて、経済的にも比較的恵まれた地域です。
独自の歴史や言語を持っていて、最近では独立運動も盛んです。
この旗はその独立運動の象徴として使用されています。
紋章があしらわれているヨーロッパの国旗
ヨーロッパ地域には、ほかにも紋章があしらわれている国旗かあります。
アルバニアの国旗 | アンドラの国旗 | クロアチアの国旗 | サンマリノの国旗 |
スロバキアの国旗 | スロベニアの国旗 | セルビアの国旗 | ポルトガルの国旗 |
マルタの国旗 | モンテネグロの国旗 | リヒテンシュタインの国旗 | バチカンの国旗 |
スペイン国旗のパーツごとの説明
5つの旧王国の紋章を合わせたもの
両脇の柱「ヘラクレスの柱」ジブラルタル海峡を表す
柱のリボンの文字「さらに彼方へ」
スペインの基礎データ
面 積 | 506,000km² |
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首 都 | マドリード |
言 語 | スペイン語 |
主要産業 | 食品加工、化学品、自動車、観光 |
通 貨 | ユーロ |
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