独立当初は、16条の光線を放つ黄色い太陽を描いたものが国旗とされていました。
これは「ヴェルギナの太陽」と呼ばれ、古代マケドニアのシンボルとされていましたが、ヴェルギナはギリシャの中央マケドニア地方にある小さな街で、「ヴェルギナの太陽」をマケドニアの国旗にデザインすることをギリシャ政府が反対し、現在の8つの光条を放つ太陽となりました。
この太陽は、マケドニアの国歌で歌われている「自由の新しい太陽」で、中央の円は南ヨーロッパの自然を、光条は世界中に行き渡る光を表しています。
北マケドニア国旗の変遷
第二次世界大戦中、マケドニアはブルガリアに併合されました。
マケドニア人を代表する立法と行政の最高機関として、マケドニア人民解放反ファシスト会議が結成されました。
赤地に、金色の星が中央に配置されている社会主義を象徴する旗です。
1945年、国名をマケドニア人民共和国へと変更しました。
そして1946年、正式にユーゴスラビア連邦人民共和国の構成国である、議会制の共和国となりました。
1963年、国名はマケドニア社会主義共和国へと改められました。
(マケドニア人民共和国とマケドニア社会主義共和国は、いずれもユーゴスラビア社会主義連邦共和国の6つの構成国の1つです)
この頃の国旗は、ソビエト連邦や中華人民共和国の旗に似た、地色は赤でカントン部に金色の星を描いたデザインです。
1991年9月8日、マケドニアは独立を宣言し、マケドニア共和国が成立しました。
独立国となったマケドニアは、古代マケドニア王朝のシンボルである「ヴェルギナの太陽」を描いた国旗を制定しました。
1994年、隣国のギリシャは「ヴェルギナの太陽」をギリシャの象徴とみなしているため、マケドニアがこれを国旗に使用することに抗議し、1年間の経済的禁輸措置を課しました。
翌年、マケドニアは国旗から「ヴェルギナの太陽」を削除し、現在のデザインに至っています。
1995年に提案された旗
1995年に現在の国旗が正式に採用される前、これらのデザインが提案されていました。
黄色い太陽がデザインされている国旗
太陽がデザインされている国旗の中で、黄色い太陽のものを集めてみました。
フィリピンの国旗 | アンティグアバーブーダの国旗 | アルゼンチンの国旗 | ウルグアイの国旗 |
モンゴルの国旗 | エクアドルの国旗 | ボリビアの国旗 | ナミビアの国旗 |
ルワンダの国旗 | カザフスタンの国旗 | キルギスの国旗 | キリバスの国旗 |
北マケドニア国旗のパーツごとの説明
太陽・南ヨーロッパの自然
世界中に行き渡る光
北マケドニアの基礎データ
面 積 | 26,000km² |
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首 都 | スコピエ |
言 語 | マケドニア語 |
主要産業 | 農業、繊維、鉱業 |
通 貨 | マケドニア・デナル |
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