黒・赤・緑の縦3分割旗の中央に、国章が描かれたデザインです。
国章は、麦の穂に囲まれたモスクとミフラーブ(メッカの方向を示すもの)で構成され、上部にはアラビア語で「アッラーのほかに神はなし。ムハンマドはアッラーの預言者なり。アッラーは偉大なり」と書かれています。黒は抑圧された過去を、赤は戦いで流された国民の血を、緑はイスラムの象徴あるいは平和を表しています。
現在の国旗は2013年8月19日に採択されましたが、20世紀のほとんどを通じてこの国の国旗は何度も変更されました。
アフガニスタン国旗の変遷
アフガニスタンの国旗は目まぐるしく変わってきた歴史があります。現在の国旗も2013年8月に制定されました。
アフガニスタンの国を統一した、アブドゥル・ラーマン・カーンの支配下で使用された黒一色の旗です。
黒地にアフガニスタンの国章が配置されました。
黒・赤・緑の三色は、独立のための流血(第三アングロアフガン戦争)、そして未来への希望を表します。
1919~1926年に使用された旗が再び使用されましたが、短命に終わりました。
13世紀のアフガニスタン占領中にモンゴル人が使用した、赤・黒・白のトリコロール旗です。
カラカラニの反乱の際に、ヘラートという街で使用されました。
カラカラニの反乱中、ジャララバードの街で短命のライバル政府が使用しました。
黒・赤・緑の縦三色旗のデザインが復元されました。
アフガニスタン共和国の最初の旗です。
アフガニスタン共和国の二番目の旗です。同じ色が使用されていますが、意味は再解釈されました。
黒は暗い過去を表し、赤は独立を意味する血を、緑は農業の繁栄を意味します。左上には、翼を広げたイヌワシにモスクの説教壇、それを囲む小麦、および太陽の光線がデザインされています。
モハマドダウドカーン大統領がクーデターで殺されたとき、アフガニスタン人民民主党での新しい政権は共産主義国家を設立しました。その政権移行中に短期間使用されました。
赤地に黄色の紋章の旗は、20世紀の社会主義国家の一般的なデザインです。
農業を表す小麦の穂と工業を表す歯車が描かれた、人民民主党の旗が国旗として使用されました。
新しい政権になると、黒・赤・緑の三色が再び使用され、それぞれ過去、独立のために流された血、イスラム教の信仰を表しています。
新しい紋章は、昇る太陽、説教壇、本でデザインされました。国民色のリボン、工業を表す歯車、共産主義の赤い星が周りを囲んでいます。
ソ連崩壊後の暫定的な旗です。
アラビア文字で、上段には「アッラーは偉大なり」、中段には「アッラーの他に神はなし、ムハンマドはアッラーの使徒である」と記されています。
紋章の中には、グレゴリオ暦で1919年に相当する太陽イスラム暦の١۲۹٨(1298)と記されており、完全独立の年を示しています。エンブレム下のリボン部分に書かれた「داافغانستاناسلامیدولت」は、アフガニスタンのイスラム国家。
タリバンは無地の白い旗を掲げました。
タリバンは白地に「アッラーの他に神はなし、ムハンマドはアッラーの使徒である」と書かれた旗を使用しました。
タリバン政権が崩壊すると、以前の旗に聖なる言葉が加えられた旗が再び使用されるようになりました。
黒・赤・緑の縦三色旗の中央に紋章が入り、現在使用されている国旗に近くなりました。
モスクを麦の穂で囲ったこのデザインは、アフガニスタンの古典的な紋章です。
前の旗と似ていますが、紋章がわずかに拡大されています。
上部の” داافغانستاناسلامیدولت ” (アフガニスタンのイスラム国家)は、単に ” افغانستان ” (アフガニスタン)に置き換えられました。
そして、2013年8月19日に現在の国旗が採用されました。
国旗の中に旗が描かれてるいる国旗
アフガニスタン国旗のほかにも、旗がデザインされている国旗は他にもあります。南米に多いですね。
ブルネイの国旗 | エクアドルの国旗 | エルサルバドルの国旗 | ドミニカ共和国の国旗 |
ハイチの国旗 | ボリビアの国旗 |
アフガニスタン国旗のパーツごとの説明
モスクと麦と剣、モスクの上にはコーランの一節「アッラーのほかに神は無し、ムハンマドはアラーの使徒」と書かれている
外国からの侵略・抑圧の暗い歴史
独立闘争で流された国民の血、革命
自由と平和、農業
アフガニスタンの基礎データ
面 積 | 652,225km² |
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首 都 | カブール |
言 語 | ダリー語、パシュート語 |
主要産業 | 農業(小麦、大麦等) |
通 貨 | アフガニー |
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