オランダに留学中のインドネシア学生が組織した団体の旗が、インドネシア国民党に受け継がれ、その後国旗となりました。
インドネシアの国旗は、「高貴な2色旗」、あるいは「高貴な紅白旗」と呼ばれています。
赤と白の2色は、古くから太陽と月の象徴など、何らかの意味付けがされていたとも考えられています。現在では、赤は勇気、白は正義を意味しているといわれています。
インドネシアで使用されてきた国旗
マジャパヒト王国時代
現在の国旗の赤と白の色は、13世紀の東ジャワを中心としたマジャパヒト王国の旗の色が起源とされています。
赤は「地球」を、白は「空」を表していて、この2つで自然とみなしていました。
この二元論を偉大さの象徴として、赤と白の旗を使用していました。
オランダ統治時代
16世紀の大航海時代になると、ポルトガル、イギリス、オランダが香辛料を求めて相次いで来航し、17世紀にはバタヴィア(現在のジャカルタ)を本拠地としたオランダ東インド会社によって統治されました。
オランダの国旗は、1602年3月20日から1942年3月8日の340年間も使用されていました。
日本統治時代
1939年、第二次世界大戦が勃発しました。それに伴い日本は東南アジアに進攻し、1942年3月にバタヴィア(現在のジャカルタ)を占領しました。
帝国日本の国旗は 1942年3月8日から1945年8月17日の3年5ヶ月の間、使用されていました。
インドネシア独立
1945年8月15日に日本がオランダを含む連合国軍に降伏し、撤退をしました。
1945年8月17日、インドネシア国民党の党旗を現在のインドネシアの国旗として公式に採用されました。
似ている国旗
モナコの国旗
デザインは同一ですが、縦横比が異なり、インドネシア国旗のほうが横長です。
19世紀末から紅白旗を使用していたモナコは抗議をしましたが、インドネシアはマジャパヒト王国のシンボルに由来するものであるとして、デザインの変更を拒否しました。
ポーランドの国旗
インドネシア国旗の赤と白が逆になっています。
ポーランドでは、赤と白の2色は昔から国の象徴でした。
シンガポールの国旗
紅白旗に三日月と星がデザインされています。
三日月は若い国であることを、五つの星は民主、平和、進歩、正義、平等の理念を表しています。
オーストリアの国旗
中央に鷲の紋章があるものが正式な国旗ですが、一般的に使われるのは省略されているこちらの国旗です。
グリーンランドの旗
この2色は関係の深いデンマークの国旗にも使われている色です。赤は昇る太陽、白は氷を象徴しています。
インドネシア国旗のパーツごとの説明
「高貴な2色旗」「高貴な紅白旗」と呼ばれる
自由と勇気
正義と純潔
インドネシアの基礎データ
面 積 | 1,905,000km² |
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首 都 | ジャカルタ |
言 語 | インドネシア語 |
主要産業 | 鉱業、農業、工業 |
通 貨 | ルピア |
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