デンマークの国旗は、古語で「赤い布」を意味する「ダンネブロ(Dannebrog)」と呼ばれています。「ダンネブロ」には、1219年にデンマーク王ヴァルデマール2世がエストニアの地の異教徒と戦っている最中に、赤地に白十字の旗が天から舞い降りてきて戦況が一転し、デンマークが勝利をおさめたという伝説があります。
デンマークの国旗は世界最古の旗といわれていますが、国旗として制定されたのは1854年のことです。
十字の交差部分が左に寄ったこのデザインを「スカンジナビア十字」といい、他の北欧諸国の国旗の先駆けとなりました。
デンマークの国旗には、片側がツバメの尾のようになっているスプリットフラグと呼ばれる王国の旗があります。こちらは王国の公式シンボルであり、個人の使用は認められていません。

デンマーク自治領の旗
グリーンランドとフェロー諸島は、デンマーク王国内の自治領です。これらの地域には独自の公式の旗があります。
![]() グリーンランドの旗 | ![]() フェロー諸島の旗 |
歴史の長い国旗
デンマークのほかにも同じ国旗が長く使われている国がいくつかあります。
日本人の感覚からすると、国旗が変わるというのはあまり馴染みのないことかもしれませんが、世界的に見ると、国旗の変更はさほど珍しいことではありません。
アメリカの国旗は建国からもう27回も変更されていますし、政権が変わったり、国が分割されたり、国民の愛国心の高まりをきっかけにして国旗のデザインが変更になったりと多々なケースがあります。
日本の国旗

日本で日の丸が旗として用いられるようになった時期は諸説あって正確には分かっていませんか、一説によると源平合戦(1180年~)の頃からだとされています。江戸時代には朱印船などの船に掲げる印として、日の丸が使用されるようになっていました。
国旗として正式に認められたのは、1999年(平成11年)に公布・施行された「国旗及び国歌に関する法律」(国旗国歌法)が規定されてからになります。
オーストリアの国旗

12世紀末の十字軍遠征に参加したオーストリア大公が、敵の返り血を浴びて、白い軍服が真っ赤に染まってしまいました。その軍服のベルト部分だけが白く残っていたシャツを旗にしたという故事に由来します。
スコットランドの旗

809年にフングス王が敵に攻められ、スコットランド王が援軍に駆けつけました。その前夜に見た夢に聖アンデレ十字が出現して、翌日の戦いはスコットランドが圧勝しました。フングス王はこれに感謝し、聖アンドリューの寺院を建立すると共に、セント・アンドリュー・クロスを自らの象徴としました。
デンマーク国旗のパーツごとの説明
スカンジナビア十字の国旗 ダンネブロと呼ばれる

祖国愛
十字…キリスト教への信仰
デンマークの基礎データ
面 積 | 43,000km² |
---|---|
首 都 | コペンハーゲン |
言 語 | デンマーク語 |
主要産業 | 農業、畜産業、化学工業、加工業 |
通 貨 | デンマーク・クローネ |
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