赤・白・青の、スラブ地域でよく使われる色で構成されていますが、ロシア旗の影響ではなく、古くからあった紋章の色に由来しています。
クロアチア王国の赤と銀のチェックの紋章、ダルマチアの青地に金の獅子の紋章などに由来しています。
中央に描かれているのは、クロアチア王国のチェックの盾紋で、その上部に古クロアチアの5地域(中央クロアチア、ドゥブロヴニク、ダルマチア、イストラ、スラヴォニア)の紋章が配されています。
クロアチア国旗の変遷
紋章に描かれている5つの地域
国旗に描かれている紋章の上部には、クロアチアの5つの地域を表すそれぞれの紋章があります。
中央クロアチア(左端)
中央クロアチアは、クロアチアの総面積の約30%を占めていて、首都のザグレブもこの地域にあります。
現在ここには約216万人が住んでおり、これはクロアチアの総人口の半分にあたります。
歴史的にハプスブルク家によって統治されていました。
ドゥブロヴニク(左から2番目)
ドゥブロヴニクは、歴史的に海洋貿易によって栄えた港湾都市です。その景色の美しさは有名で「アドリア海の真珠」として知られ、ヨーロッパで人気の休暇先です。
隣国のボスニア・ヘルツェゴビナの唯一の海港であるネウムがあるため、クロアチア本土とは陸続きではない飛び地となっています。
1979年、ドゥブロヴニク市はユネスコの世界遺産に登録されました。
ダルマチア(真ん中)
ダルマチアの沿岸は、非常に入り組んだ海岸線を形成しています。そしてその沖合には、数百の島々から成るダルマチア諸島があります。
この入り組んだ海岸線には天然の良港が多数あり、過去にはヴェネツィアとの領有権を争う原因ともなりました。
山側の地域にはディナルアルプスがそびえ立ち、ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境線を構成しています。
イストラ(右から2番目)
アドリア海の奥にある、三角形に突き出たこの半島はイストリア半島です。
イストラとはクロアチア語での呼び名で、一般的にはイストリアと呼ばれています。
この半島はクロアチア、イタリア、スロベニアの3ヵ国で管理されていて、大部分はクロアチアの領土となっています。
スラヴォニア(右端)
スラヴォニアは、クロアチアの総面積の約22%を占めていて、クロアチアの農地の45%がこの地域に含まれています。
この国の畜産と作物の生産のかなりの部分を占めています。
クロアチア国旗のパーツごとの説明
汎スラブ主義色の国旗
クロアチア国王の紋章
国内の5つの地域の紋章
尊い血の犠牲
まばゆく輝く光明
澄みわたる空
クロアチアの基礎データ
面 積 | 57,000km² |
---|---|
首 都 | ザグレブ |
言 語 | クロアチア語、セルビア語等 |
主要産業 | 繊維、石油製品、船舶、化学製品、観光 |
通 貨 | クーナ |
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