コロンビアからの分離独立を果たした1903年に、初代大統領マヌエル・アマドールが発案し、大統領夫人のマリア・オッサ・デ・アマドールによって作成された国旗です。1925年に色の配置を変更して現在のデザインになりました。
独立を支援したアメリカ合衆国の国旗を手本にして配色が決められました。
赤と青は、独立当時の主要政党である自由党と保守党を表しています。
四分割に分けられたデザインは、南北のアメリカ大陸と大西洋と太平洋の要所であることを表しています。
白は国家建設のための両者の調和を象徴しています。
青の星は誠実さを、赤の星は権力と法を表しています。
パナマ国旗の変遷
パナマは長らくスペインの植民地でした。
「ブルゴーニュの十字架」と呼ばれるノコギリ状の十字架の旗や、当時のスペイン王国の旗が翻っていました。
1821年、パナマは大コロンビア(現在のパナマ、ベネズエラ、コロンビア、エクアドルの全域と、ガイアナ、ブラジル、ペルーの一部)としてスペインから独立しました。
国旗中央の紋章には「コロンビア共和国」と書かれています。
1830年にベネズエラとエクアドルは大コロンビアから離脱しました。
1831年、残った国も大コロンビアから分離独立して、ヌエバ・グラナダ共和国として再編成されました。
1832年に、ヌエバ・グラナダ共和国はいくつかの州に分割されました。
現在のパナマ共和国は、その中のひとつの州でした。
州として一定の独立を勝ち取ったパナマでしたが、コロンビアによる支配が再び始まりました。
この旗は、現在のコロンビア共和国の国旗に至っています。
1903年11月3日、アメリカ海軍の後ろ盾を得て、パナマ共和国はコロンビアからの独立を宣言し、アメリカ合衆国は11月13日にパナマ共和国を承認しました。
早速、新しい国旗が示されましたが、大まかに言って、それはアメリカ合衆国国旗のデザインのコピーでした。
左上のカントン部は青で、ラインで結ばれた2つの金色の太陽が描かれています。これは大陸間の地峡を表しています。
ストライプは赤と黄色で、スペインを象徴しています。
しかしこの旗は評判が悪く、満場一致で拒絶されました。
白地に赤と青の面と星のデザインが採用されました。
赤は自由党、青は保守派を表し、これは当時のパナマの政治世界の縮図でもありました。
翌年の1904年に、この国旗はパナマ議会で正式に承認されました。
1925年に赤・青の位置が変更され、現在に至っいます。
パナマ運河地帯
1903年から1979年までパナマ運河とその周りは、アメリカ合衆国の海外領土でした。
その一帯はパナマ運河地帯と呼ばれていました。
中央の紋章には、スペインの帆船が水路を進んでいる様子が描かれています。
下部のリボンには、「the land divided – the world united(分割された土地・統一された世界)」と書かれています。
1979年のトリホス・カーター条約の適用後、運河地帯でのアメリカ合衆国の統治は終わり、この旗は廃止されました。
パナマ国旗のパーツごとの説明
青・赤…独立当時の2大政党、保守党(青)と自由党(赤)を表す
両者の協調、平和
純潔と公正
権威と法
パナマの基礎データ
面 積 | 75,517km² |
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首 都 | パナマ・シティ |
言 語 | スペイン語 |
主要産業 | 港湾・海運産業 |
通 貨 | バルボア、米ドル |
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