かつて、オーストラリアは6つの独立したイギリスの植民地でした。
1901年の独立時に、賞金25オーストラリアポンド(現在の約3,700豪ドル)で国旗の公募がおこなわれました。エントリーにはユニオンフラッグと南十字星を含める必要があり、世界中から寄せられた3万点以上の応募作の中から5作が、現在の国旗の原型となっています。
左上にユニオンフラッグを配したブルー・エンサインがベースになっています。
ユニオンフラッグ下の星は、当初は独立時の6つの州を表す六稜星でしたが、1908年に直轄領タスマニア島を加えて七稜星となりました。
国旗の右半分には、南半球のシンボルである南十字星の5つ星がデザインされています。
この南十字星の星の形も、初めはひとつひとつ違いましたが、1903年に現在の形へ変更をしました。
国旗が制定されて間もない頃、地色が青のブルー・エンサインの旗より、地色が赤のレッド・エンサインの旗を使用する人が多くいました。これは、連邦政府と旗のサプライヤーが一般市民へのブルー・エンサインの販売を制限していたためです。
1940年代、政府はブルー・エンサインの一般使用を奨励しました。にもかかわらず、1953年に制定された国旗法が『ブルー・エンサインを国旗、レッド・エンサインをオーストラリア商船の旗である』と宣言するまで混乱が続きました。
南十字星のある国旗
南半球を象徴する南十字星は、いくつかの南半球国の国旗にデザインされています。
ちなみに、時期によっては日本でも沖縄県、小笠原諸島などで観望が可能です。
ニュージーランドの国旗 | パプアニューギニアの国旗 | サモアの国旗 | ブラジルの国旗 |
ミクロネシアの国旗 |
ユニオンフラッグは必要か
カントン部のユニオンフラッグを削除するかどうかの議論は根強く続いています。
2004年の「ユニオンジャックの紋章を削除するためにオーストラリアの国旗を変更することに個人的に賛成ですか、反対ですか?」というアンケートでは、回答者の32%が支持し、57%が反対し、11%が無回答でした。
2010年の「オーストラリアには国旗の新しいデザインが必要だと思いますか?」ては、回答者の29%が支持し、66%が反対、5%が無回答でした。
2016年のオンライン投票では、64%が「国旗のデザインを変えるべき」、36%が「現在のユニオンジャック仕様のデザインを維持すべき」という結果になりました。
オーストラリア国旗のパーツごとの説明
ブルー・エンサインの国旗
イギリス連邦の一員であることを表す
独立時の6つの州とタスマニア島
南十字星
目立つ4つの星は正義・賢明・節制・忍耐を意味する
オーストラリアの基礎データ
面 積 | 7,741,000km² |
---|---|
首 都 | キャンベラ |
言 語 | 英語 |
主要産業 | 流通、金融・保険、建設業 |
通 貨 | オーストラリア・ドル |
オーストラリア国旗のフリー素材
↓イラストACから無料でダウンロードできます。jpg、png、AI(Adobe Illustratorファイル)
コメントを残す