現在の国旗は、帝政から共和制に移行した1889年に制定されました。
1992年に星の数が27個に増え、現在に至っています。緑は皇帝ペドロ1世のブラガンサ家の象徴、黄金色は皇后レオポルディナの出身であるハプスブルグ家の象徴でした。
また、緑は豊かな森林資源を、黄色は鉱山資源を表しています。
中央のデザインは、共和制が樹立された日の首都リオデジャネイロから仰いだ星空を描いたものです。
中央の白い帯は黄道(太陽の見かけ上の通り道)を表しています。
帯に書かれている「ORDEM E PROGRESSO」は、ポルトガル語で「秩序と発展」という意味です。
ブラジル国旗の変遷
ブラジル帝国
1822年にポルトガルのブラガンサ皇太子を皇帝に推戴して、ブラジル帝国として独立しました。
その際、皇太子の個人旗を基に国旗がデザインされました。
中央にある紋章は、16世紀以降ブラジルを象徴するために使用されていた要素(十字架と天測儀)がデザインされています。
両端には、その頃のブラジルで主要な産業であったコーヒーとタバコの葉が配置されています。
19の星は、当時の州を表しています。のちに一つ増えて20になりました。
ブラジル合衆国
1889年、軍の無血クーデターによって王政から共和制になりました。
それに伴い、アメリカ合衆国の国旗を基に新国旗が作られました。それは13本の横縞と青のカントン部には星が配置されているデザインでした。
しかし、当時の大統領は星条旗に似ていると難色を示し拒否権を発動したため、この国旗は11月15日から19日まで4日間のみの使用となりました。
再び国旗がデザインされることとなり、帝政時代の国旗を基に新デザインが決められました。
緑地と黄色い菱形に、王家のシンボルであった紋章は除かれて代わりに夜空の星になりました。これは共和政が樹立された日(1889年11月15日)の朝8時30分にリオデジャネイロから仰いだ空が再現されています。星座が左右反転していますが、これは天球を外側から見た配置であるためです。
21それぞれの星は、首都ブラジリアと20の州に対応しています。その後、行政区が増えるたびに星の数も増えて、現在では27の星が描かれています。
星の数の変化
アメリカ合衆国の国旗は、州の数が増えるたびに星の数も増えていきます。ブラジルの国旗も同じように行政区が増えるたびに星の数が増えていきました。
ブラジル国旗のパーツごとの説明
無血革命の1889年11月15日20:30リオデジャネイロ市の夜空、27の星は首都ブラジリアと26の州
帯の文字「ORDEM E PROGRESSO」…ポルトガル語で「秩序と発展」
鉱物資源
森林資源
ブラジルの基礎データ
面 積 | 8,547,000km² |
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首 都 | ブラジリア |
言 語 | ポルトガル語 |
主要産業 | 製造業、鉱業、農牧業 |
通 貨 | レアル |
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