大コロンビア時代から、黄・青・赤の3色を基調にした国旗が使われてきましたが、現在のように黄色の幅が広いデザインになったのは1861年のことです。
コロンビアでは一般的に、黄色は独立と正義を、青は高潔・忠誠・警戒を、赤は勇気・名誉・寛容・犠牲を表しています。
また、黄色は黄金、青は太平洋とカリブ海、赤は自由のためにささげられた血を表すとも言われています。
コロンビア国旗の変遷
ニューグラダナ王国は、この地域のスペイン植民地に与えられた名前でした。
この旗は「ブルゴーニュの十字架」と呼ばれ、当時のスペイン海軍の旗でした。
当時のスペイン王国の国旗です。
19世紀初頭に始まったベネスエラやラ・プラタ地域(現在のブラジル、パラグアイ、ウルグアイ)での独立運動と呼応して、この地でも独立戦争が始まり、スペイン軍と独立派の死闘が繰り広げられました。
この旗は、フランシスコ・デ・ミランダに率いられた解放軍によって使用されていました。
1811年、ヌエバ・グラナダ連合州が成立しました。
1819年に、現在のベネズエラ、コロンビア、エクアドル、パナマとガイアナ、ブラジル、ペルーの一部を含めた、大コロンビア共和国が成立しました。
現在の国旗につながる黄・青・赤の帯に、紋章が配置されました。
1830年、現在のエクアドルとベネスエラが完全独立を果たしました。
翌1831年には大コロンビア共和国も崩壊し、残存部がヌエバ・グラナダ共和国として再編成を図りました。
1858年、ヌエバ・グラナダ共和国の憲法が改正され、中央集権から連邦国家となりました。
国旗のデザインはそのままです。
ただ、この連合は長くは続きませんでした。
1860年5月から1862年11月まで内戦となり、1863年に新憲法が可決されて、連合は合衆国となりました。
暫定大統領のトマス・チプリアーノ・デ・モスケラ将軍は、1861年11月に国旗の帯を再び水平にするよう命令しました。
1886年に憲法改正で、コロンビア合衆国はコロンビア共和国となって現在に至ります。
似ている国旗
エクアドルとベネズエラは、同じ大コロンビア時代の流れを継いだ国旗デザインなので特に似ています。
エクアドルの国旗 | ベネズエラの国旗 | リトアニアの国旗 |
コロンビア国旗のパーツごとの説明
豊かな鉱物資源、主権、正義、富
空と海、忠誠、警戒、冨貴
独立闘争のために流された血、名誉、寛容、勇気、犠牲
コロンビアの基礎データ
面 積 | 1,139,000km² |
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首 都 | ボゴタ |
言 語 | スペイン語 |
主要産業 | 農業、鉱業 |
通 貨 | ペソ |
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