以前からある昆虫の養殖ビジネスといえば、爬虫類や大型魚のエサ用コオロギの養殖というのが有名です。
しかし、ここでご紹介するのは、コオロギではなく、カブトムシやクワガタを養殖して販売するという副業です。
未だ子供たちに人気の虫といったら、やはりカブトムシとクワガタです。国内産のみならず、海外産のものも盛んに売買されています。
より高く売れるのは海外産の種類ですが、まずは飼いやすい国内産から始めて、慣れてきたら海外産の養殖にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
養殖に必要なもの・年間スケジュール
以下の説明は、国内産のカブトムシの場合になります。
海外産のカブトムシやクワガタなどは、必要なものや飼育スケジュールがこれとは若干違います。
必要なもの
飼育ケース
ペットショップなどに売っている飼育ケースでもいいのですが、大きなケースで沢山育てたほうが効率がいいです。
ホームセンターなどに売っている衣装ケースなどがオススメです。
一般的な大きさの衣装ケースで15~20匹の幼虫の飼育が可能です。(1,300~2,000円/個)
マット(飼育用の土)
昆虫飼育用の土をマットと呼びます。幼虫の餌になります。
ペットショップにも売っていますが、養殖目的ですと沢山必要になりますので、ホームセンターなどに売っている腐葉土がオススメです。
ただし、殺虫剤を含まないものを選んでください。(1,000~3,000円/袋)
昆虫ゼリー(成虫のエサ)
スイカを与える人も多いようですが、水分が多く必要な栄養も十分ではないためオススメできません。
昆虫ゼリーを与えるのが管理も楽で栄養も問題なく摂れます。(400~3,000円/袋)
とまり木
カブトムシやクワガタなどはひっくり返ってしまったら、なかなか起き上がれませんので、起き上がりしやすくするために必要です。
昆虫ゼリーを置くための穴が空いたタイプもあります。(0~300円/本)
霧吹き
マットが乾燥しないよう、適度な湿り気を与えるために使います。(500~1,500円)
1年間のスケジュール
8月 交尾・産卵をします。オス・メスのつがいで飼っていると交尾をします。相性の良し悪しはありません。
そのうちマットに産卵します。
飼育環境にもよりますが、一匹のメスは150~200個もの卵を産みます。
9月 孵化して幼虫が生まれる。産卵から半月くらいで孵化して幼虫が生まれます。
幼虫はマットを食べて成長します。
10月~5月 幼虫を育てる。この時期の育て方でカブトムシの大きさが決まります。
幼虫のフンが多くなってきたらマットを交換します。交換する回数は、サナギになるまで2~3回くらいです。
5月~6月 サナギになる。蛹室を作ってじっとしています。デリケートな時期なのでそっとしておきます。
蛹室を壊さないよう注意してください。
6月~7月 サナギから羽化して成虫になる。
どこに売るか
増やした昆虫はどこに売ったらいいのでしょうか。主な売り先は次の2つになります。
ペットショップ
近所のお店なら梱包&発送の手間もなく、大量に買ってくれます。
昆虫の扱いにも慣れているプロ相手の販売ですので気が楽です。
ただし、売る価格は卸値なので安くなってしまいます。
ネットで販売
梱包や発送の手間はありますが、やはりネットを通じて個人に直接売るほうが、はるかに儲かります。
ヤフオク オークション > ペット、生き物 > 虫類
ヤフーオークションの虫類カテゴリでは、様々なカブトムシ、クワガタが取り引きされています。
国産のカブトムシなら1,500~2,000円、クワガタなら2,000~3,000円ほどで落札されています。
ヘラクレスオオカブトやオオクワガタなどは10,000円超えも珍しくありません。
ちなみにメルカリでも昆虫の出品はありますが、こちらはあまり売買が活発ではないようです。
むしオークション
こちらは昆虫の標本が中心のオーションサイトです。
カブトムシやクワガタのような甲虫もありますが、チョウの標本が多いのが特徴です。
メリット・デメリット
昆虫の養殖という、あまりやっている人を聞かない副業ですが、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
メリット
- 騒音や臭いなどのトラブルがほとんどない
- 半年以上は幼虫として土の中にいるので飼育が楽
- 他の生き物に比べて発送が楽
- 軌道に乗ればそこそこ儲かる
デメリット
- 飼育に失敗すると死滅するリスクがある
- 大量に飼育するためにはある程度のスペースが必要
まとめ
生き物を育てるという楽しみも兼ねた副業です。
もし自宅に使っていない車庫や納屋、空き部屋などスペースがあったらチャレンジしてみるのも面白いのではないでしょうか。
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