民泊で稼ぐ

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日本を訪問する外国人観光客の数は年々右肩上がりに増えています。それに伴い、宿泊施設はますます不足気味になってきています。この状況はまだ当分のあいだ続くと予想され、自宅の空き部屋や空き家を観光客に貸す「民泊」は有望な副業です。

↓もし、民泊を始めるといくらくらい稼げるのかシュミレーションできます。
・どれくらいの収入が見込めるかチェック(Airbnb)
・1ヶ月あたりの利益の試算(Booking.com)

民泊を始めるには、自治体に届け出を出せば個人でもできますが、さまざまなトラブルの対処や集客などを考えると、仲介サイトに登録して始めるほうが現実的です。いずれも登録は無料で、予約が確定したときに数%の手数料を取ります。

代表的な民泊仲介サイトをご紹介します。

民泊仲介サイト

Airbnb

民泊といえばここというくらい、世界最大の有名なサイトです。世界191ヶ国34,000以上の都市でサービスを行っているとのことです。2008年にアメリカのサンフランシスコで運用開始されて、2014年5月に日本法人が設立されました。トップページで、必要事項を入力するといくらくらいの収益が見込めるかチェックできます。無料でプロカメラマンに部屋の写真を撮ってもらうこともできます。

Airbnbサイト画面

部屋を登録するには?

詳しい登録の手順は「Airbnbに部屋を登録するには」に書きました。ここでは簡単な流れを説明します。

①アカウントを作成
FacebookやGoogleのアカウントならそのまま登録できます。どちらもない人はメールアドレスとパスワードで登録します。
写真のアップロードや電話番号を入力します(いずれもあとですることも可能です)。

②部屋の登録をする
部屋のタイプ(マンションなのか住宅なのか等)、最大何人まで宿泊可能か、所在地、アメニティや設備など部屋に関する入力をします。

③部屋の写真をアップロードする
アップロードした写真にはキャプションも付けられます。

④説明文を入力
説明文や物件の名前を入力します。

⑤携帯電話番号を入力
携帯電話番号を入力するとSNSに認証コードが届きますので、その番号を入力します。

⑥ハウスルールを設定
子供、乳幼児、ペットなどは可能かどうかなど、部屋のルールを決めます。

⑦カレンダーの設定
予約締切りは到着何日前までか、何か月先まで予約を受け付けるか、宿泊日数などを設定します。

⑧宿泊料金の設定
目安の料金が表示されますので、それを参考にするといいでしょう。

⑨自治体から交付された届出番号や許可番号を入力します
住宅宿泊事業法により、自治体に届出をして届出番号を取得することが必要です。

⑩部屋を公開
あとはゲストからの予約を待ちます。

万が一のときの補償は?

ホスト補償保険

Airbnbに部屋を掲載すると、チューリッヒ保険株式会社の「ホスト補償保険」プログラムの適用を受けることができます。特別な手続きは必要ありません。

手数料はいくら?

Airbnbサービス料とは?

Airbnbプラットフォームの運営費用を賄うため、Airbnbでは予約確定時にホストとゲストの双方からサービス料をいただいております。

宿泊予約のホストサービス料は一般に3%ですが、「厳格」のキャンセルポリシーを選定したホストのみなさまには、より高い歩合が適用されます。金額は予約料金の小計(宿泊料金+清掃料金または追加人数分の料金[適用ある場合]。税・サービス料別)をもとに算出し、受取金から自動的に差し引かれます。

 

HomeAway (ホーム・アウェイ)

世界最大級の総合旅行サイトとして有名なエクスペディア傘下のサイトです。オーナーが予約リクエストを承認しなくても、すぐに予約が成立する即ギメ予約という機能があります。専用アプリで、ゲストからの問い合わせや予約が一元管理できます。

HomeAwayサイト画面

部屋を登録するには?

詳しい登録の手順は「HomeAwayに部屋を登録するには」に書きました。ここでは簡単な流れを説明します。

①アカウントを作成
FacebookやGoogleのアカウントならそのまま登録できます。どちらもない人はメールアドレスとパスワード等を入力して登録します。

②住所を入力
物件の住所や道順を入力します。

③基本情報を入力
部屋のタイプ(アパート・一軒家など)、広さを入力します。
許可等の種類(民泊新法・旅館業法による許可など)を選びます。

④物件の説明を入力
物件のタイトルや説明(400字以上)を入力します。

⑤アメニティを選択
利用可能なアメニティを選びます。

⑥料金と期間を設定
基本滞在料、追加の料金設定を入力します。
チェックイン・アウト、最低・最高宿泊日数、キャンセル規定、ハウスルール等を入力します。

⑦写真を追加
部屋の写真を6枚以上アップロードします。

⑧電話番号を入力してSNSで認証コードを受け取り
ケータイの電話番号を送信して、SNSに届いた4ケタの認証コードを入力します。

⑨部屋を公開
「私のリスティング」というカレンダーが表示されている画面で、「非公開」→「公開」にして受け付け開始です。
あとはゲストからの予約を待ちます。

 

万が一のときの補償は?

保証金を預かることはできますか?

はい、ゲストから保証金を預かることは可能です。保証金を設定する際には、リスティングの料金設定のページで保証金の金額を入力するようにしてください。保証金はゲストがチェックインする際に現金で直接受け取り、ゲストが問題なく滞在を終えられましたら、保証金の返金をお願い致します。 (銀行振込や電信送金は利用出来ません) 弊社は保証金の受け取りや払い戻しは行っておらず、弊社のウェブサイト以外で行われる取引については責任を負い兼ねますので、あらかじめご了承くださいませ。

手数料はいくら?

施設の登録は無料ですか?

施設の登録は無料です。それがアパート全体でも1部屋だけでも、あるいはツリーハウスであってもです。予約が成立した場合にのみ、料金の3%が課金されます。

 

Booking.com

1997年1月にオランダで事業をスタートしました。日本には2005年にサイトが開設されました。2017年12月には楽天グループの民泊事業会社である楽天LIFULL STAYと業務提携をしています。専用アプリもあります。

Booking.comサイト画面

部屋を登録するには?

詳しい登録の手順は「Booking.comに部屋を登録するには」に書きました。ここでは簡単な流れを説明します。

①リスティングのタイプはどちらですか?
アパートの1室か、別荘かなど部屋のタイプを選びます。

②掲載する宿泊施設の所在地を入力してください。
住所を入力すると、地図が表示されますので、ピンの位置がぴったり合うように調節します。

③宿泊施設の詳細
宿泊の定員数やバスルームの数などを入力します。

④貴施設で提供している施設・設備を選択してください。
暖房や無料Wi-Fiなど、提供できる設備にチェックを入れます。

⑤貴施設の写真をアップロードしてください。
写真を1枚以上アップロードします。

⑥宿泊施設の名称を入力してください。

⑦1泊あたりの収益目標を入力してください。
金額を入力すると、Bookin.comのコミッション額が表示されます。

⑧規則
喫煙可、ペット同伴可など部屋の規則をチェックします。

⑨届出番号
自治体に届け出をした際に交付される届出番号を入力します。

⑩予約を受け付ける期間を設定してください。
カレンダーにチェックを入れます。

これでおしまいです!登録に必要なすべての手続が終了しました。

 

万が一のときの補償は?

損害補償用デポジットの設定方法

損害補償用デポジットとは、滞在中に発生しうる損害に備え、ゲストが宿泊施設到着前または到着時に支払う料金を指します。損害がなかった場合には、当該料金はゲストに返金する必要があります。

Booking.comが貴施設に代わってゲストから損害補償用デポジットを受け取ることはできません。貴施設のハウスルールに従って、直接ゲストから受け取れるように手配してください。

手数料はいくら?

Booking.comへ支払うコミッション(手数料)は、どれくらいですか?

Booking.comはコミッション制のビジネスモデルを採用しているため、当サイト経由で行われた予約については一定率のコミッションが発生します。

コミッション率は10~25%となっており、宿泊施設の種類や所在地によって異なります。

 

STAY JAPAN

日本国内のみの民泊掲載/予約サイトです。カヌー体験や農業体験など、ホストそれぞれが独自にオプションを設定することが可能です。日本語、英語、中国語(繁体字)に対応した外国語問い合わせ&翻訳対応しています。

STAY JAPANサイト画面

部屋を登録するには?

詳しい登録の手順は「STAY JAPANに部屋を登録するには」に書きました。ここでは簡単な流れを説明します。

①アカウントを作成
FacebookやGoogleのアカウントならそのまま登録できます。どちらもない人はメールアドレスとパスワードで登録します。

②認可情報を入力
自治体へ届け出た際に交付される許可番号を入力します。
「番号を取得されていない方はチェックを入れてください」にチェックをすれば、とりあえずここを後回しにして次の手順へと進めます。

③部屋の住所を入力
郵便番号を入力すると住所が自動的に入力されます。
「マップで確認」をクリックすると、地図とピンが表示されますので、ピンを正しい位置へ調整します。

④部屋までのアクセス情報を入力
最寄りの空港や駅から徒歩、タクシー、電車等で何分かを入力します。

⑤部屋についての情報を入力
部屋のタイプ(個室・一軒家貸切など)、部屋のイメージ(都会暮らし・リゾートなど)、宿泊可能人数などを入力します。

⑥部屋の写真をアップロード
部屋の写真を1枚以上アップロードします。

⑦部屋の紹介文を入力
部屋の名前、キャッチコピーを入力します。

⑧連絡先を入力
ケータイ番号を入力し「SNSで認証」をクリックすると、SNSに認証コードが届きますので、入力し「認証する」をクリックします。

⑨予約の成立方法を選ぶ
「自動的に承認(手数料0%)」「確認してから承認(手数料3%)」を選びます。

⑩販売する日・料金を決める
販売する曜日、期間を設定します。
部屋単位か人数単位で料金を決めます。

 

万が一のときの補償は?

「STAY JAPAN」のホスト会員様向け保険について

当社は「STAY JAPAN」を安心してご利用いただくために、各種保険に加入をしております。

(1)宿泊期間中の施設の瑕疵(欠陥)に起因した事故による損害賠償金を補償します
(対人賠償1事故:最大1億円、対物賠償1事故最大1,000万円)
【補償の対象となる事故例】
●施設の瑕疵により旅行者に怪我をさせてしまった時の損害賠償
●上記事故時の初期対応費用・訴訟対応費用(事故の調査費用等)

(2)宿泊期間中の宿泊施設内の設備・什器の破損・盗難を補償します
(1事故最大30万円から自己負担額1万円を除いた金額)
※ホストが企業等の法人(個人事業主※を含む。)の場合に限ります
携帯電話、パソコン、通貨、自転車、各種レンタル用品 等 保険金をお支払できないモノがあります。
※保険金のお支払いに関しては、当社が契約する保険内容に基づき、保険会社が行います。(引受保険会社:東京海上日動火災保険株式会社)
※施設ご提供中の様々なトラブルに備えるために、ご自身でも火災保険等に加入されることをお勧めします。
※納税地を所轄する税務署長へ個人事業の開業届出を提出された方となります。

手数料はいくら?

ホストの登録料や手数料はいくらですか?

登録料や固定費はかかりません。手数料は予約方法により異なります。
STAY JAPANへの会員登録・物件登録については、新規登録料や毎月の固定費用などは一切かかりません。

旅行者の宿泊が完了したら、宿泊料金に対して以下の手数料が発生します。

自動承認(即時予約)=0%
確認してから承認(リクエスト予約)=3%

自動承認でのご予約を利用の場合は、全ての利用料はかかりません。

 

ダブルブッキングを防ぐ

複数の仲介サイトに登録をしてダブルブッキングしてしまうことのないよう、予約カレンダーを同期することができます。

同期の方法は各サイトによって違います。

Airbnbの場合

HomeAwayの場合

Booking.comの場合

STAY JAPANの場合

 

自治体への届け出

民泊を始めるためには、自治体への届け出が必要になります。2018年6月に民泊新法(住宅宿泊事業法)が施行されて、特区以外の地域でも規制が緩和されました。

↓こちらが観光庁の「住宅宿泊事業者の届出に必要な情報、手続きについて」ページです。

民泊制度ポータルサイト(観光庁)

個人でやってできなくもありませんが、正直なところかなりメンドウです。。。

 

↓さらに、各自治体によっても独自ルール担当部署が違います。。。

各自治体の窓口案内(条例等の状況等)

なので、行政書士や専門業者に代行してもらったほうが早いし楽です。相場はだいだい80,000円~くらいです。

近くの行政書士事務所に相談に行くか、ネットで検索するといくつも候補が出てくると思います。

 

民泊のメリット・デメリット

有望な副業ではありますが、いいことばかりではなく悪い面もあります。それぞれ挙げてみました。

メリット

  • 軌道にのれば利益は大きい。
  • 外国人との異文化交流ができる。
  • 空き家、空き部屋の有効活用ができる。

デメリット

  • 部屋の準備や家具の購入など初期投資がかかる。
  • 宿泊客が部屋や家具を破損したり、騒音などの近所トラブルになる可能性がある。
  • 予約時など外国人とのやりとりは主に英語なので、苦手な人は苦労する。