キリバスは太平洋の赤道と日付変更線が交わるあたりの海域、約350万k㎡に散らばる島国です。国土の面積は全部合わせて東京23区より少し広いくらいで、約10万人の人々が生活をしています。首都のタラワはほぼ赤道直下、東経173度あたりに位置しています。タラワの平均気温は年間を通して28℃前後で、年間降水量は1800mmほどです。
キリバスの主要な産業は、タロイモやバナナ、ココナッツの生産や畜産業で、特にココナッツは加工してコプラ※にして輸出するため多く生産されています。畜産業では豚を飼育しこれも加工して輸出をしています。観賞用の魚や海藻の輸出や観光業もキリバス経済で重要な産業となっています。
キリバスが直面している大きな問題として、地球温暖化による海面上昇があります。国土の半分以上の島々が沈む恐れがあるとされていて、国民の移住地や移住先での収入に困らないように職業訓練支援などをし、国外転居への対策が行われています。
※コプラ : ココヤシの果実の胚乳を乾燥したもの。マーガリンなどの加工食品の原料油脂や、石鹸、蝋燭などの原料にもなる。