ボスニア・ヘルツェゴビナは北緯44度、東経18度付近のヨーロッパの東部に位置する国で、国土面積は日本の北海道の約6割ほどの広さがあります。一見、内陸国に見えますが、国土の南西部のごく一部がアドリア海に面しています。首都のサラエボは国土の中心よりやや南東部にあります。サラエボの気候は、夏場の平均最高気温が25℃前後、冬場の平均最低気温が氷点下4℃前後となっています。年間降水量は900㎜程度で、毎月同じくらいの降水があります。
ボスニア・ヘルツェゴビナの主な産業は、林業や鉱業、繊維業です。以前は農業が盛んで、タバコやオリーブ、ぶどうなどの栽培が行われていましたが内戦によって耕地は使用不可能になってしまいました。鉱業においては大理石や鉄、石炭、アスファルトの生産が盛んとなっています。
主に3つの民族によって構成されていて、住民の約半数を占めるボシュニャク人はイスラム教を、3分の1を占めるセルビア人は正教会を、1割程を占めるクロアチア人はローマ・カトリック教を信仰しています。