ジンバブエはアフリカ大陸の南部にある内陸国で、日本より少し広いくらいの国土面積をもつ国です。南緯15度から22度あたりに位置し、首都のハラレは国土の北東部にある都市です。ジンバブエは熱帯性の気候に属する地域ですが、首都のハラレは標高1500mの地点にあるため、夏場の平均最高気温が27℃前後、冬場の平均最低気温が7℃前後と温暖な気候となっています。雨季と乾季に分かれていて、6月から9月が乾季にあたります。
ジンバブエの主要な産業は、石炭や金、ニッケル、リチウムなどの採掘です。以前は、ヨーロッパ諸国がジンバブエの住民を低賃金で働かせ、世界最高水準の生産性があるコムギ農場として国の経済は保たれていましたが、住民の生活は貧困に苦しんでいる状態でした。低賃金で働かせる状況を解消させると、欧州からの地主が撤退し、コムギの生産率も下がり外貨不足に苦しむなどさらに悪循環に陥り、「ジンバブエ・ドル」が超インフレ通貨として知られるようになっていきました。
HIVに感染している国民の割合がほかの国より多いことから、平均寿命も50歳前後と短いのが特徴です。