アラブの色である、赤・白・黒を使った横三分割の中央に、緑の星が2つ描かれた現在の国旗は、エジプトとともにアラブ連合共和国を結成した時代にも使われ、1980年から再び復活したデザインです。
2つの星は、美しい大地とアラブの統一を表すと同時に、現在では隣国イラクとの友好を示しています。
赤は国を守る剣を、白は国民の善を、黒は過去の戦いを表しています。
シリア国旗の変遷
ハーシム家のファイサル1世が国王に即位することで、アラブ王国シリアが成立しましたが、わずか4ヶ月ほどの短命で終わりました。
ヨルダンの国旗によく似ていて、世界で初めての汎アラブ色の国旗です。
ほどなくして、アラブ王国シリアはフランス軍と衝突しました。
その結果、国際連盟がシリアをフランスの委任統治下に置いた後、フランス軍はシリアを占領しました。
この期間、カントン部にフランスの国旗が入った旗が使用されました。
1930年にシリア共和国となりましたが、フランスの統治下のままでした。
緑・白・黒の帯は、それぞれ過去の王朝を表し、3つの星はアレッポ、ダマスカス、デリゾールの3地区を表しています。
1958年に、シリアとエジプトがアラブ連合共和国を結成しました。
赤・白・黒の帯に、シリアとエジプトを表す緑の星が2つある国旗で、これは現在使用されている国旗と同じデザインです。
1961年にシリアがアラブ連合を離脱し、連合は解体しました。
国旗も以前のものに戻されました。
クーデターにより、1963年3月にバース党が政権を獲得し、革命評議会によって新しい国旗が採用されました。
3つの星は、シリア、エジプト、イラクの団結と、団結、自由、社会主義を表しています。
1971年、汎アラブ主義国であるシリア、エジプト、リビアの3ヵ国によって、アラブ共和国連邦が樹立されました。
この3ヵ国では、赤・白・黒の水平三色旗の中央に“コーランの鷹”と呼ばれる紋章のある、共通の国旗を持っていました。
連邦は1977年に解散しましたが、シリアはその後3年間この旗を使い続けました。
アラブ共和国連邦の旗は1980年3月に廃止され、アラブ統一を示す現在の2つの星に置き換えられました。
シリア国旗のパーツごとの説明
汎アラブ色の国旗
イラクとの友好、アラブの統一
美しい大地
剣、革命
国民の善、平和
過去の抑圧
シリアの基礎データ
面 積 | 185,000km² |
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首 都 | ダマスカス |
言 語 | アラビア語 |
主要産業 | サービス業、鉱工業、農業 |
通 貨 | シリア・ポンド |
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