江西省

略称は贛。同省の最大の河が贛江であることから名付けられた。東は浙江、福建、南は広東、西は湖南、北は湖北、安徽省と接している。北部は平坦で、東西と南は幕阜山脈、武夷山脈、懐玉山脈、九連山脈、九嶺山脈に囲まれた同省は全体がひとつの盆地となっている。中国最大の淡水湖である鄱陽湖周辺や廬山は李白や陶淵明の詩にも詠まれた景勝地である。同省景徳鎮市は中国随一の陶磁器製産地として世界的にも有名。同省の井岡山は毛沢東が農村改革拠点を初めて建てた場所であり、今も毛沢東の住居が残されている。亜熱帯湿潤気候に属する同省は、稲の栽培に適しており、食用油、サトウキビ、ゴマなどの生産量も多い。銅、タンタル、ウランなどの鉱産物も豊富である。夏の平均気温は28から30度、冬の平均気温は4から9度。漢民族、ショオ族、回族、満州族等が暮らす。