1788年、8番目の州として合衆国に参加し、アメリカの50州の中でも歴史の深い州として知られている「サウスカロライナ州」は、「アメリカ創成期13州の1つ」であり、多くの奴隷を引き連れて、農業州としてその地位を確立しました。
しかし、リンカーンの「奴隷廃止議論」が高まるにつれ、それに反対したさサウスカロライナ州は「アメリカ南部連合」を組織し、これが南北戦争のきっかけになったと言われています。資料館に保存されている資料には、州内にある「フォートサムター」という場所で、最初の戦闘が行われたという記録が残されています。
そのような背景があったためか、「生き続ける限り、望みは捨てない」が州のモットーになっており、アメリカの奴隷制度の歴史を語る上で、サウスカロライナ州の名前はたびたび登場するのです。
産業では「タバコ栽培」が伝統的に広く行われてきましたが、世界的な禁煙の流れから、今では多くの町が観光産業へとシフトしつつあります。
ちなみに、サウスカロライナは「サンショウウオ」が多く生息する州として知られており、州の「公認両生類」として、認定証が授与されたことがあります。