ヨーロッパで3番目に大きい島であるアイルランド島は、北東部の約17%を占める英国領を除いた島のほとんどがアイルランドの領土です。北海道と比べると高い緯度にありながら、メキシコ湾流という暖流の影響もあり、冬場の平均気温は5℃前後と比較的暖かい土地です。偏西風が大西洋側から吹き続けているため、夏場でも平均気温が15℃前後と一年中を通して安定した気候です。
人口の約4分の1は首都であるダブリンに集中しているため、鉄道はダブリンとその郊外を結ぶ形で存在しています。国内を網の目のように高速道路が発達しているため長距離バスの路線が多く、国内の他の都市に行くにはバスが便利です。また、航空機の国内線の利用も欠かせない足となっています。
牧畜が盛んで、肉や乳製品の多くはEU諸国に輸出されています。アルコール飲料の製造も有名で、世界に輸出されています。
20世紀後半には、東にEU諸国、西にアメリカ合衆国という好立地を活かし、大きく経済発展を遂げました。しかし、21世紀に入りそのバブルがはじけたため、経済発展は低迷しています。