イエメンは中東のアラビア半島の南端にある国で、北はサウジアラビア、東はオマーンと接しています。面積は日本の約1.4倍で、北緯12度から20度のあたりに位置しています。首都のサナアは夏場は最高気温の平均が約28℃、冬場の最低気温の平均が約5℃と温暖です。降水量は年間で約200mmしかないので乾燥していて、国土の北の地域は砂漠となっています。
石油や天然ガスの産出が行われているものの、近隣地域の産油国と比べると経済発展が遅れ気味であり、サウジアラビアなどに出稼ぎに出る国民も多いです。農業は砂漠が多いため盛んではありませんが、沿岸地域ではコーヒー豆の栽培が有名で、ムハーの街の名前がモカコーヒーの由来となっています。
国民のほとんどがアラブ人で公用語はアラビア語です。また、国民のほとんどがイスラム教徒で、生活にもイスラムの教えが根付いています。
首都のサナアには国際空港があります。鉄道はなく、バスやタクシーが主要な交通手段となっています。