レバノンは北緯34度、東経36度付近の中東にある国で、国土の西側が地中海に面しています。国土面積は日本の岐阜県とほぼ同じ広さとなっています。首都のベイルートは国土の中心にあり、地中海に面した海沿いの都市です。国土全体が地中海製の気候に属していて、ベイルートは夏場の平均最高気温が32℃前後、冬場の平均最低気温が11℃前後と温暖です。年間降水量は900㎜近くありますが、5月から9月にかけてはほとんど雨が降りません。
レバノンの主な産業は、金融業や観光業、食品加工業などの工業です。かつては「中東のパリ」と称されるほどの金融の中心地となっていましたが、内戦などの影響で一度崩壊し、今は再起の道半ばとなっています。観光業においても金融業と同じような状況になっています。レバノンはワイン発祥の地とされていて、今でもブドウの栽培がおこなわれ、ワインを製造しています。
レバノンの国民の約半数がイスラム教徒で、次いでキリスト教徒が多くなっています。