イランは中東にあり、北は塩湖であるカスピ海と南はペルシャ湾に挟まれた、北緯25度から40度あたりに位置している国で、国土面積は日本の4倍以上ある国です。首都のテヘランはカスピ海沿岸にあり、夏は平均気温が約30℃、冬は約2℃と寒暖の差が大きいのが特徴です。この特徴はペルシャ湾沿岸部以外の地域にも当てはまります。ペルシャ湾沿岸部にあるバンダレ・アッバースという都市は、夏は平均気温が約34℃、冬は約18℃と年間を通して暖かい気候となっています。
イラン経済の中心は石油の輸出が大きく占めていますが、近年はその収益をもとに自動車産業や航空宇宙産業の成長を目指しています。輸出に占める割合は小さいものの農産物の海外輸出も行っており、ナツメヤシやピスタチオなどが栽培されています。
イランの正式名称が「イラン・イスラム共和国」であることからもわかるように、国民のほとんどがイスラム教徒で、国教として定められているのもシーア派イスラム教です。