ブルネイは北緯4度、東経114度付近の東南アジアにある国で、陸地部分の国境はすべてマレーシアと面しています。また、国の中心付近にある南北に流れる川やその流域もマレーシアの領土なので、国は東西に分かれています。国土面積は日本の三重県とほぼ同じ広さがあります。首都のバンダル・スリ・ブガワンは二分された国土の西側部分の北東部のブルネイ湾沿いにあります。国土全体が熱帯性の気候に属していて、首都の気候は年間を通して最高気温が32℃前後、最低気温が23℃前後と高温です。年間降水量は3000mm近くあります。
ブルネイの主な産業は、石油と天然ガスの輸出です。経済のほとんどをそれらの輸出で占めているため、現在はとても豊かな経済ですが、将来枯渇する可能性に備え、観光業や金融業に力を入れ始めています。
国民は、マレー系が大半で次いで中国系や先住民族となっています。イスラム教が国教に定められ、イスラム教徒が半数以上の割合でいますが、仏教徒やキリスト教徒も少なくありません。