チャドはアフリカ大陸の中央にある内陸国で、国土面積は日本の約3倍の広さがあります。北緯7度から23度あたりに位置し、首都のンジャメナは国土の南西の端で、カメルーンとの国境付近にあります。ちなみに、首都のンジャメナは、世界で唯一「ン」から始まる首都名です。国の北部から中部にかけては砂漠が中心の乾燥地帯で、南部は熱帯の気候に属する草原地帯となっています。ンジャメナの年間平均気温は28℃前後と暑くなっていて、降水量は500mm程度となっています。乾季と雨季に分かれていて、6月から9月が雨季にあたります。
チャドの経済は、20世紀までは農業においては綿花が、畜産業においては牛やラクダなどが中心となり、輸出の大部分を占めていました。現在では、21世紀に入ってから整備されたパイプラインの働きにより、原油の輸出が主要な産業となっています。
チャドの国民の約半数はイスラム教徒です。次いでキリスト教徒が多くなっています。